「流山・空き家を生まないプロジェクト」は、千葉県流山市を拠点に、空き家の発生を未然に防ぐための啓発活動や地域連携を行う団体です。住まいや不動産に関する情報提供を通じて、空き家問題の根本的な解決を目指しています。地域の専門家や行政とも連携し、流山市の安心・安全なまちづくりに貢献しています。 詳しくは 公式サイト をご覧ください。
Enjoy Life Care太田さんと空き家を生まないプロジェクト石射さん対談インタビュー三回目の今
回は、お二方が流山で活動する理由や感じたものを中心にお伺いしました。
太田さん:私は流山に来るまでは看護師の仕事しかしていませんでした。
旦那の転勤で流山に来て仕事を辞めるという選択をしたときに、「キャリアを積むことしか考えていなかった頃には見えなかったものを見たい」と思いました。
その中で、流山という地域はいろんなことを積極的に行う、起業するママが多いと感じたり、コミュニティがしっかりしていて、子育てサークルの中でもママがいろいろできると感じました。
それが大
きな出会いだったのだと思います。
女性創業スクールがあるというのも流山の大きいところですよね。
石射さん:私も、流山商工会議所主催の創業塾卒業生です。
流山市主催の女性創業スクールとはまた違うものですが、創業塾も横のつながりが作れるところだと思います。
実際に空き家を生まないプロジェクトのイベントをするときもお手伝いに名乗り出
てくれる人がいました。
ただ、流山にはお店を開きたいとか、イベントやりたいという人が一定規模でいるのですが、そういう人たちが創業塾や女性創業スクールを卒業して、次のステップで流山で事業を展開したいってときにまだ流山には融通の利くような貸店舗が少ないんですね。
太田さん:そういうときに空き家の活用なんですね。
石射さん:そうなんです。
流山に所有者としてはいなかったり、親の持ち物になっていてその親が施設に入っていたりするときに、ちょっとお話を聞かせてもらえたら利活用してみたりしてみてはどうでしょうって話せると思うんです。
太田さんの目線でも「流山・空き家を生まないプロジェクト」の目線でも地域のためになるんですよとお話ししていけたら、上手く利活用することができるんじゃないかなと考えています。
太田さん:個々に動くには限界がありますもんね。
太田さん:流山の何が魅力って言ったら、やはり”人”が魅力。
施設も魅力がありますけど、そこに集まっている”人”が魅力的なんですよね。
「この人に自分の不動産を任せたい」のように、”人”でお願いしようと思うところはあるじゃないですか。
石射さん:「空き家を活用する」といったときにも、やはり空き家を活用する人にもパワーがあるかないかというところは結構重要なところではないかと思います。
流山はそれが上手くマッチングしてるんじゃないかと感じていて。
流山の人にはやりたいパワーがあるので、そのパワーを生かして場所を提供することができればもっと相乗効果が生まれるんじゃないかなという風に考えています。
太田さん:「終活」は一回”死”をみるから、その”死”をみると残りの人生どうしようかというところを考えるんですよ。
残りの人生どこで過ごすかとか、今住んでる街で生涯を終えるんだったらどういう街になっていたらいいかなって。
流山には「自分にとってもいいけれど、他の人にとってもいい街になってほしい」と考える人が多いと感じています。
そういう人がどんどん活動したり、いろいろな人とタッグを組んで活動してくれたらいろんなことが実現できるんじゃないかと感じますよね。
石射さん:そうですね。
流山はやりたい人のパワーを感じるし、土地を持つ地主さんもそんなに閉鎖的じゃないと信じたいです。
「こういうコンセプト」と説明して聞いてくれる方が多い気がしています。
太田さん:私も実際「空き家を生まないプロジェクト」の媒体を使って親に終活を進め始めている所なんですが、母と話をする中で「海外旅行に行こうか」といった話のきっかけにもなりました。
母一人だったら行きたいけど行けない。
でもこどもに言われたら行けると感じる、といったようにこどもの言葉には力があると感じています。
石射さん:そうですね。
「高齢の方が、街を活気づける」といういい方をよく聞きますが、私は、その考え方に頼るのは、ちょっと疑問を持つときがあります。
アクティブなシニアの方はいるけれど、何かやりたいなと考えたときに、組織立って動いたりお金の管理や約束事を考える・守るということが、やはり高齢になってくると難しくなってしまうところが
あると思うんですね。
海外旅行に行きたいけれど、実際チケットを買うにしてもどのチケットを買うといいのかなとか、どのホテルがいいのかとか、実際お母さん一人だったら判断つかなかったり、不安になっちゃうと思
うんです。そこは若い人に判断を任せるとか、逆にお願いしなきゃいけない部分なんじゃないかなって思います。
太田さん:それこそ「家の整理」なんてよっぽど力がないと難しい問題ですよね。
だから、こどもの実行力はすごいのだと、高齢世代にも理解していただいて、そこのアプローチをどのようにしていくのかがやはり大事だなと思いますね。
石射さん:高齢の方と若い世代でそういう関係性を作ることができるのが「終活」ってキーワードなんじゃないかなとも思います。
「アクティブなシニアだからなんでもできるでしょ」というようなこと
では絶対ないと思うんですね。
いい意味で高齢の方のスマートさって大事なんじゃないですかね。隠居と言いますか、ある程度になったら手元のお金以外は預ける、もう若い世代に任せてしまうというか。そういう循環が生ま
れると経済的にもいいんじゃないかなと。
若いというか、使える人が持っていないとお金は回らないんじゃないかと思うんですね。
太田さん:お金を預かった若い世代がそのまま楽しむのではなくて、シニア世代も一緒に楽しんでいただく。
「親子で一緒に旅行」じゃないけれど、自分の資産やお家を他の人たちが使うことで地域が活気づく、その喜びがシニア世代も感じられる。
そのようなお手伝いをしていきたいですね。
対談インタビュー3回目は、流山で活動している理由や実際に活動していて感じる流山の雰囲気などをお聞きしました。
『動きたいパワーと受け手側のマッチングを感じる流山』今後の発展にも期待を持てそうですね。
次回は対談インタビューのラストとなります。
お二人の今後の活動についてなどをお聞きします。
創業塾|流山市
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/business/1006712/1048012.html
令和6年度女性向け創業スクール|流山市
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/business/1006712/1030478.html
<利用上の注意>
本コンテンツは、配信日(2025年4月7日)時点の情報をベースにしています。本コンテンツは、行政との提携や専門家による内容についてのレビューを受けたものではありません。ご自身の判断により、参考情報としてご利用ください。
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