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#4 充実したセカンドライフ(第二の人生)を始めるために-「若い世代の終活」から「家じまい」をはじめるという考え方

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流山・空き家を生まないプロジェクト

「流山・空き家を生まないプロジェクト」は、千葉県流山市を拠点に、空き家の発生を未然に防ぐための啓発活動や地域連携を行う団体です。住まいや不動産に関する情報提供を通じて、空き家問題の根本的な解決を目指しています。地域の専門家や行政とも連携し、流山市の安心・安全なまちづくりに貢献しています。 詳しくは 公式サイト をご覧ください。

Enjoy Life Care太田さんと空き家を生まないプロジェクト石射さん対談インタビュー。
最後となる今回は、お二人の「自分はこれをやりたい!」と考えている想いや今後の流山に期待することをお聞きしていきます。

ーこれからの流山に必要なもの、自分はこれをやりたい!

太田さん:「過疎化になる流山に骨をうずめたくない」じゃないですけれど、高齢でも行ってみようと思える交通手段だったり、サポート体制が整っているような流山であったらずっと住んでいたいなと私自身が思うので、そのような環境ができたらいいと思います。
また、流山に住んでいてよかったと思う人が増えたら、ワクワクして過ごす人が多くいたらいいなと思いますので、そのお手伝いを今後もしていきたいです。

石射さん:私は継続してやることの意味を昨年度(2024年度)感じることができたので、今年も継続してやるということが目標です。
最初は「本当に受け入れられるのかな。どう思われるのかな」と不安になりましたけれど、「恐れずに広げていくということ」がすごく重要だなと感じています。
太田さん目線であれば「終活」であり、空き家を生まないプロジェクト目線で言えば、「まちのために、あるいは家族のために判断を促す」ことを通じて「空き家を生まない」ということができればと考えています。

太田さん:相談される側も、ただ「家を売りましょう」ということだけじゃなくて、「あなたのためにより良い未来になるために、そして地域も活性化しますよ」というところで促してもらいたいですもんね。

石射さん:やはり「衣食住」って人間にとって重要な要素があって、「住」って三大要素じゃないですか。
だから、いろいろな角度から考える機会があってもいいと思うんですよ。

太田さん:そうですね。
人生を楽しく豊かに過ごそうって思える人が増えたらいいですよね。

ー「終活」は”終わるための活動”というよりも”セカンドライフマネージメント”

石射さん:「終活」は「セカンドライフの準備」という言い方もできるんじゃないかなと思います。
物の整理をして小さい家に住んだり、次の段階に進むような「人生をリセットすること」のお手伝いという考え方もできるんじゃないかなと。
家の話ですると、一度ファミリーで住んでいた広すぎる家をリセットして、老人ホームに行くなり、こどもたちと同居するなり、こどもたちの近くのサービス付きの住宅に移ったり。
そういう選択肢を作るために、「一回自分の周りの財産などを改めてみましょう」のようなことに結びつくのではないかなと。
太田さん:そういう気づきって大事ですよね。

石射さん:だから「セカンドライフマネージメント」「セカンドライフプロデュース」みたいな言い方をすると、すごく次のステップ感ありますよね。
太田さんのお話を聞いていても、本当の「終活」というよりはそちらの意味合いの方が近いのかなと感じています。

太田さん:「セカンドライフマネージメント」!
そうですね。
考え方はそういうことですよね。

石射さん:人生100年なんて言われていますし、定年になっても、まだまだ人生長いのですから、一回棚卸しておいた方が、もっと動きやすくなると思います。

太田さん:そうそう。
もっといい人生になるよって。
そういう発信の仕方にシフトしていけばいいですね。

石射さん:まとまったお金があったとしても、考えをまとめないと行動できないじゃないですか。
単純に「通帳が今いくらだから上手く使わないと」だと、やはり保守的になってしまうので。

太田さん:そうですね。
やっぱり止めておこうかな、と考えてしまいますもんね。

石射さん:こっちで運用しているから大丈夫と思えるとか、そのような入り口としては太田さんの活動がとても大事だと思うんです。
銀行の人が言うのとはちょっと違いますしね。

太田さん:それ、よく言われます(笑)
高齢の方が参加されるときに「終活」って銀行の人とか保険の人とかにも言われるけど、最後に何か売られるんじゃないかと思うと怖い、のように。
だからそういうのじゃなくて、「フラットな所で考えたい、話したい」と言われますね。

石射さん:「終活」は、総合的に自分の人生や家族との繋がりを考えるような話ですもんね。

ー「生涯流山」と思ってもらえる街へ

太田さん:流山市は若い世代に来てもらうよう「子育てしやすいよ」と周知していますけれど、その後のことが気になりますよね。
子育ての街として保育園がとても多かったりするけれど、こどもが大きくなっていくと「子育て」のメリットがあまり感じられなくなっちゃうんですよね。
そうなるとやはり流山の外に出ていってしまうと思うんです。

石射さん:今盛り上がっているおおたかの森が、そのうちオールドタウンになっちゃうんじゃないか、と考える方は他にもいらっしゃると思いますね。
だから今ある空き家・空き店舗とか空き地と
かを活用していくことが、大事になってくるんじゃないかと思いますし、住民がずっと流山で生活していけるような、太田さんが仰るような「まちづくり」みたいなものを考えていかないといけないですよね。

太田さん:そうですよね。
空き家が、自分の好きなことを活かすことができる、何かを継続できるといった場所であったり、遠い親戚よりも近くの方同士のコミュニティとして機能する場であったなら「ずっと流山に住んでいたいな」と思いますし、そう思ってくれる人が増えたらいいなと思いますね。

石射さん:10年後くらいのことを考えて、取り組んでいかなきゃですよね。

太田さん:本当にそうですね。
事前にコツコツとやっていかなければいけないですね。
だから私は終活を進めているということもありますし、「今後のことを今考える」ということが「空き家を生まないプロジェクト」にもつながるのではと思います。
「生涯流山」みたいな、そういうものをみんなで作っていく感覚の人が増えたらいいですよね。

石射さん:「生涯流山」いいですね。面白いと思います。


4回にわたってお送りしましたEnjoy Life Care太田さんと流山・空き家を生まないプロジェクト石射さんの対談インタビュー。
皆さま、いかがだったでしょうか。
流山の今後を見据えて活動してくださるお二人に期待が高まる話ばかりでした。
「生涯流山」を合言葉に、ずっと住み続けたい街であって欲しいと願うばかりです。
太田さん、石射さん、惹きつけられるお話の数々をありがとうございました。

<利用上の注意>
本コンテンツは、配信日(2025年4月7日)時点の情報をベースにしています。本コンテンツは、行政との提携や専門家による内容についてのレビューを受けたものではありません。ご自身の判断により、参考情報としてご利用ください。

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