1. TOP
  2. インタビュー
  3. #1 充実したセカンドライフ(第二の人生)を始めるために-「若い世代の終活」から「家じまい」をはじめるという考え方

#1 充実したセカンドライフ(第二の人生)を始めるために-「若い世代の終活」から「家じまい」をはじめるという考え方

この記事の執筆者

流山・空き家を生まないプロジェクト

「流山・空き家を生まないプロジェクト」は、千葉県流山市を拠点に、空き家の発生を未然に防ぐための啓発活動や地域連携を行う団体です。住まいや不動産に関する情報提供を通じて、空き家問題の根本的な解決を目指しています。地域の専門家や行政とも連携し、流山市の安心・安全なまちづくりに貢献しています。 詳しくは 公式サイト をご覧ください。

今回お話をお伺いしましたのは、若い世代の終活を支援する『終活ライフケアプランナー』太田さんと『流山・空き家を生まないプロジェクト』代表石射さんのお二人です。

インタビューではそれぞれのご活動内容やそのエピソード、お二人がタッグを組むことで今後の流山がどのように変わっていくのかなどを全4回に渡りお聞きしてまいります。

太田 有希 おおた ゆき
流山市民活動団体 Enjoy Life Care
(Instagram/ https://www.instagram.com/enjoylifecare/ )
看護師、終活ライフケアプランナー
『備えを見える化!「オリジナルエンディングノート」』セミナー主催

石射 正曜 いしい ただあき
流山市民活動推進センター登録団体『流山・空き家を生まないプロジェクト』代表
株式会社Myla 代表取締役社長
(Instagram/ https://www.instagram.com/myla_inc.jp/ )
宅地建物取引士

ーお二人の活動内容とは。

太田さん:私は「終活ライフケアプランナー」として、エンディングノートや自分だけのオリジナル『Enjoy Lifeノート』、家族みんなの『Family Lifeノート』を作るお手伝いをしています。
「終活」というと高齢の方がされるようなイメージなんですけれども、「災害・入院・出産・介護」に備えて家族で話し合い、共有できるオリジナルノートづくりは大切だと考え『若い世代からの終活』をすすめる活動をしています。

石射さん:私は「流山・空き家を生まないプロジェクト」という活動をやっておりまして、「空き家を生む前の空き家対策」の活動をしております。
実は、実際に空き家になってしまってからでは法律の問題などで利活用するといったことが難しいとか、手遅れになってしまうケースが多いんです。
法律的な手続きなどを済ませておき、早めに「家じまい」として売却や利活用を考えるということが、ご本人のためにも地域の方や地域の環境を守るためになることに繋がる。
「空き家をどうするか考える」というよりも、広い意味での「終活」という面で家をどうするのかを提案する取り組みをしています。

ー活動を始められたきっかけとは。

太田さん:「終活ライフケアプランナー」の資格を取るきっかけとしては、私が健診で引っ掛かって精査して…初めて「死んじゃうかもしれない」という想いを経験したことです。
普段看護師の仕事をしている関係上、亡くなっていく過程を目の当たりにしていることもありまして、残された人にちゃんと何かを残しておかなければいけないという想いから「エンディングノート」に興味を持ち資格を取りました。
終活をサポートする資格なのですけれども、いざ自分が書いてみると難しく感じて、そこでみんなで終活を歩んでいけたらいいなと考え、市民団体を立ち上げて活動しています。

石射さん:私は「岡山・空き家を生まないプロジェクト」という岡山県岡山市での先例がありまして、そちらの方たちと実際にやり取りしたり、本なども読んでこのプロジェクトをぜひ流山でもと思いました。
関東・首都圏でやってらっしゃる団体がまだなかったというところもあり、勉強しながら流山初で導入できればなという思いで始めたんです。

ー「終活」と「空き家問題」目指すその先の”想い”は同じ。

石射さん:私が太田さんにお声掛けしたときも「空き家を生まない」というより「終活という観点で家のことを考える」というところでお話させていただきました。
売るとか貸すとかは結果論であって、まずはその方の境遇からベストな提案を一緒に探す。不動産業の観点からも家のことを終活と一緒に考えられるのではと思っていたんです。

太田さん:私は石射さんからご連絡いただいて、HPなどを拝見し流山の魅力などを会社として発信している石射さんに興味を持ちました。
流山に住んでいる価値というか、こういうところが好きで
私はここに住んでいるんだなって腑に落ちるような記事がすごく多かったんです。走りたい方向が似ているのではないかなと感じました。

石射さん:「終活」って、切り口が難しいものがあると思うのですが、そのなかで太田さんはお年寄り向けというよりも若い方向けの発信をされていて、お子さん世代を巻き込んでいこうとしてらっしゃるように感じました。
家じまいというか家のことを考えるとき、高齢の方だけでは推進していくのが難しいんじゃないかと感じるところがありまして、やはりお子さん世代の後押しや冷静な判断みたいなものが必要な
のではないのかと。
家族として、家も含めた資産の整理について若い世代も共に考えていかないといけないんじゃないかなと思うなかで、太田さんの活動にすごく関心を寄せてご連絡させていただいたことが最初
ですね。

太田さん:私も空き家を生まないというところもそうですけど、その人の背景など全てをひっくるめてチームで連携して解決していくんだなって感じる「流山・空き家プロジェクト」の雰囲気はすごいと感じています。

石射さん:「こういう家に住みたい」は、方法論みたいなもので、「この街で、この地域で、自分や家族が暮らしていけるかな」というところの情報提供や判断の背中を押すみたいなことが、本質
的に大切なんじゃないかなと思っています。
本質的に何がポイントだろうと考えるという点は、すごく方向性があっているなと感じています。

太田さん:「終活」の「未来のことだけど事前に準備しておいた方がいい」というところが「空き家を生まない」ことにもすごく共通するところですよね。

石射さん:そうですね。「終活」も自分のためではなく家族のためにやることだと思いますが、「空き家を生まない」ことも、自分のためではなく、家族のために、ひいては地域のためにやるものだ
と強く思っています。
太田さんとはお互いにアプローチの方法が違うだけで、その人にどう動いてほしいか、という本質的な考え方は似ていると思いますね。
同じ方向性と言いますか、結果的に一緒といいますか。想いが似ていますね。

太田さん:「いい人生を歩んでもらいたい」って想いは一緒ですよね。
『結果的に空き家で困らないように』っていうところが石射さんで、私は『亡くなるまでの過程の人生を良くしたい』ということ。
その過程のお家を良くするアプローチの方法が違うってだけで、一人一人が良くなってほしいっていう認識は一緒っていうことですよね。

石射さん:その人の周りの家族もそうだし、地域もそうなって欲しいです。


Enjoy Life Care太田さんと空き家を生まないプロジェクト石射さん対談インタビュー初回はお二方の活動の内容やそのきっかけ、活動に対する想いなどをお聞きしました。
お二人の「活動を通じて人の人生を良くしたい」想いがとても感じられるお話でした。
次回は活動のエピソードなどをお伺いしていきます。

<利用上の注意>
本コンテンツは、配信日(2025年4月7日)時点の情報をベースにしています。本コンテンツは、行政との提携や専門家による内容についてのレビューを受けたものではありません。ご自身の判断により、参考情報としてご利用ください。

空き家に関するお悩み、解決します!

流山・空き家生まないプロジェクトでは、
空き家対策をサポートしています。
空き家問題にお困りの一般の方や事業者、自治体はぜひご相談ください。

空き家に関心のある
市民の皆さんも協力お願いします!

空き家問題に関心をお持ちの市民の皆様へ
所有者でなくても、解決への道を一緒に考えませんか?

空き家問題に協力する

空き家の近隣住民の方へ

迷惑空き家など困っていることや心配事があれば、ぜひ情報提供をお願いします。
地域の安全と活性化に向けて、皆様の声が重要です。

投書箱