
「流山・空き家を生まないプロジェクト」は、千葉県流山市を拠点に、空き家の発生を未然に防ぐための啓発活動や地域連携を行う団体です。住まいや不動産に関する情報提供を通じて、空き家問題の根本的な解決を目指しています。地域の専門家や行政とも連携し、流山市の安心・安全なまちづくりに貢献しています。 詳しくは 公式サイト をご覧ください。
流山・空き家を生まないプロジェクト(流山市市民活動推進センター登録団体)は、2026年9月7日(月)、流山市役所の市長室において、井崎義治流山市長、まちづくり推進部の梶部長、建築住宅課の柿原課長、商工振興課の皆様、そしてアレンジおよび同席をいただいた武田正光千葉県議会議員と面談を行いました。
今回の表敬訪問および面談は、当プロジェクトがこれまでに積み上げてきた活動実績の報告と、流山市における「空き家になる前の空き家対策(原因療法)」をさらに推し進めるための、具体的な官民連携体制の申し入れを目的として実施されました。
面談には、当プロジェクトの代表である石射正曜(株式会社Myla 代表取締役)をはじめ、副代表の橋本将之(司法書士)、折戸睦央(公認会計士・税理士)、サポーターの吉野知子(株式会社紡ぎ舎)が参加。さらに、当プロジェクトのアドバイザー・提携先から、学術アドバイザーである岡山大学大学院の氏原岳人准教授、中電技術コンサルタント株式会社の織田恭平氏が岡山から、そして都内でコンサルティングをされている東野氏が駆けつけ、まさに「産・学・官・政」が一体となった強力な布陣で臨みました。
本記事では、私たちの団体の理念やこれまでの実績、そして井崎市長からいただいた温かく心強いお言葉、市への具体的な提案事項について詳しくご報告いたします。
急激な人口増加を続けてきた流山市ですが、昭和期から平成バブル期にかけて開発された既成住宅地(江戸川台や初石、松ケ丘エリアなど)を中心に、所有者の高齢化とそれに伴う潜在的な空き家リスクの顕在化が大きな課題となっています。
一般的に、家が完全に空き家となり、管理不全(特定空家等)に陥ってから行政が指導や勧告、代執行といった介入を行うのは、多大な行政コストと所有者・親族双方への精神的・経済的負担を強いる「対症療法」でしかありません。
これに対し、当プロジェクトが提唱しているのは、自宅や実家が空き家になる前の生前・相続前の段階から所有者や家族が将来について話し合い、自発的に意思決定・行動するプロセスを支援する「原因療法」です。
私たちは、先行する先進的な産学官連携事例である「岡山・空き家を生まないプロジェクト」と提携し、その精緻なノウハウを流山市の地域特性(流山本町の古民家や、団地エリアの戸建て)に合わせて移植・カスタマイズし、持続可能なまちづくりの推進に尽力しています。
当プロジェクトは、2024年8月の活動開始以来、市民の皆様の「最初の一歩」を支えるために、地元の多職種専門家ネットワーク(司法書士・税理士・弁護士・ファイナンシャルプランナー・建築士・宅建士など)の力を結集したワンストップの相談・支援体制を稼働させてきました。
月1回(目標)のペースで、市内の公民館(初石公民館や南流山センター、中央公民館等)において、相続登記や生前整理、不動産流通に関する勉強会と無料の個別相談会を開催してきました(流山市後援実績あり)。これまで延べ112名以上の市民の皆様にご参加いただき、個別相談の手続きに寄り添っています。
居住用戸建てから、歴史的な空き店舗まで、流山市内(江戸川台・初石・平和台・流山本町等)で、すでに多くの具体的な解決事例や利活用事例が生まれています。
江戸川台のご実家再生(戸建て): 市民活動推進センターを経由して受けたご実家の利活用相談。プロジェクトの建築士や施工会社が対応し、地域住民のためのレンタルスペースとシェアキッチン「UP BEAT」(2025年12月開店)へ再生。
初石の分譲マンション売却: 相続や財産管理の過程で、プロジェクト内の司法書士が遺言執行者となり、残置物の撤去から売却手続きまで一気通貫でサポート。
平和台の長期空き店舗の再稼働: 10年以上放置されていた空き店舗の所有者(市外在住)に接触し、飲食店事業者とのマッチングを行って地域のにぎわいを復活。
流山エリア「焼き芋倶楽部甘藷亭」の誘致: 加6丁目の旧岡徳酒店の利活用相談を受け、流山市のツーリズム補助金制度を活用できる起業家とマッチングし、2026年6月にオープンをサポート。
流山本町「鈴木屋」の保存・再整備プロジェクト: 権利関係が複雑だった鈴木屋(流山1丁目)の土地・建物について、当プロジェクトの弁護士等の専門家が連携して権利関係を整理。メンバーである株式会社Mylaが本物件を購入し、地域の観光・商業拠点(温故知新のまちづくり)として再整備する大規模プロジェクトを始動させています。
面談では、代表の石射から、終活やオリジナルエンディングノートを取り入れた家族間対話の重要性、あるいは「売却一辺倒」ではない、古民家(シェアアトリエ「醸し家 梅の間・本町」など)の歴史的価値を活かした「温故知新のまちづくり」について説明を行いました。
井崎市長からは、私たちのビジョンと活動に対し、終始非常にポジティブで、温かい共感のお言葉をいただきました。
井崎市長は、約12〜13年前にご自身が立ち上げた、流山市独自の「高齢者住み替え支援制度」についてお話しくださいました。 この制度は、200平米や300平米以上の広い一戸建てに一人で住まわれている高齢者の方々に、より生活利便性が高く住みやすい駅近エリアなどへの住み替えを促すことで、元の自宅を次の若い世代にバトンタッチしていく(あるいは資産を有効活用する)という、高齢者の方々にとっても安心で前向きな選択肢を提供するというものでした。 当時から、一人で広い家を維持・管理することの大変さや、相続が本格化する前に対策を打つことの重要性を強く感じておられた井崎市長は、私たちの「空き家になる前の早期予防(原因療法)」という問題意識に「全く同感である」と、深く共感してくださいました。
井崎市長からは、 💬 「民間が主体となり、専門知識を活かして寄り添いながらこのような予防活動(原因療法)に取り組んでくれるのは非常に有意義で、喜ばしいこと」 💬 「10〜15年後にはさらに高齢化が進み、相続が多く発生する。この『空き家を生まない』活動を継続していけば、それ自体が流山市の強力なブランドになり、将来空き家が発生しなくなると思う」 という、民間ならではの柔軟性と実行力に対する高い評価と、これ以上ないほどの心強い期待を寄せていただきました。
行政トップである井崎市長に活動価値を認めていただいた今、私たちはさらに一歩踏み込み、実務レベル(まちづくり推進部、建築住宅課)において、以下の3つの連携事項を要望・提案しています。
市民の意識変化と早期の行動変容を促すため、市広報誌、公民館、市公式Webサイトでの私たちの勉強会やイベントの周知協力、および市役所窓口から当プロジェクト相談窓口への円滑な相互誘導(ワンストップ対応)の体制構築をお願いしています。これにより、市民の皆様が直面する複雑な相続・不動産の悩みを、民間の専門家チームが行政を補完する形でスムーズに解決できるようになります。
当プロジェクトでは、今年度、空き家リスクが高まりつつある市内の特定の自治会・町区(江戸川台、初石、松ケ丘エリア等を想定)において、「住宅の将来」に関する住民の意向確認と家族間対話の契機となるアンケート調査を試行予定です。 このアンケートについて、住民の皆様が安心して回答でき、回収率を高めるために、「流山市(後援)」の名義協力を依頼しました。 さらに、この調査で得られたデータや官民連携の実績を強力なエビデンス(申請根拠)とし、来年度(令和9年度)の国土交通省「空き家対策モデル事業(テーマ1:官民連携による相談対応の充実等)」に、市と当プロジェクトが協働して応募(申請)するための準備を開始したい旨をお伝えしました。国の財政支援を活用することで、市の財政負担を抑えながら、持続可能で高品質な市民相談窓口を流山に確立させることができます。
流山市における支援法人の活用方針の早期策定を依頼するとともに、当プロジェクトがその公的な担い手として、市の空き家対策を総合的に補完・代行できるよう、具体的な支援法人指定に向けた協議体制の構築を要請しています。
今回の井崎市長をはじめとする市関係各課の皆様との面談は、私たちの活動が「流山市の持続可能な発展」にとって必要不可欠なピースであることを確信できる、極めて実りある時間となりました。
流山市の魅力や歴史的景観を守る「温故知新 of まちづくり」(鈴木屋、梅の間、S様宅などの保存再生)を力強く推進し、地域に「いえ・ひと・あきない」が循環する活気ある社会を創り出すため、私たちは行政、大学(岡山大)、そして何より市民の皆様と手を取り合い、歩みを進めてまいります。
今年度実施する特定自治会でのアンケート調査、そして2027年2月に予定している地域住民向け体験型ワークショップ「空き家を生まないプロジェクト寺子屋(ラウンドテーブル)」に向け、一意専心で取り組んでまいりますので、皆様の温かい応援、ご参加を心よりお待ちしております!🚀
【本件に関するお問い合わせ・ご相談窓口】
流山・空き家を生まないプロジェクト 事務局(株式会社Myla内)
代表:石射 正曜
千葉県流山市
TEL: 04-7111-0923 / FAX: 04-7130-6118
Email: tadaaki_ishii@myla-inc.jp
(※自宅・実家の将来や、古民家・空き店舗の利活用をお考えの所有者様、いつでもお気軽にお問い合わせください。)
<利用上の注意>
本コンテンツは、配信日時点の情報をベースにしています。本コンテンツは、行政との提携や専門家による内容についてのレビューを受けたものではありません。ご自身の判断により、参考情報としてご利用ください。
流山・空き家生まないプロジェクトでは、
空き家対策をサポートしています。
空き家問題にお困りの一般の方や事業者、自治体はぜひご相談ください。
空き家問題に関心をお持ちの市民の皆様へ
所有者でなくても、解決への道を一緒に考えませんか?